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【2026年3月版】シンガポール転職の給与相場|月給中央値S$5,750・Sales首位26件【90件独自集計】

 

【2026年3月版】シンガポール転職の給与相場|月給中央値S$5,750・Sales首位26件【90件独自集計】

シンガポールでの転職・就職を検討する際、多くの方が気になるのが「実際の給与水準」ではないでしょうか。求人票に記載された数字が、市場全体のなかでどの位置にあるのかを把握するのは容易ではありません。

本記事では、2026年3月末時点で複数求人サイトに掲載された日本人・日本語スピーカー向け求人のうち、月給表記のある90件を独自集計し、給与水準・職種構成・上位帯と下位帯の違いについて、データに基づき客観的に解説します。

※本分析は公開求人情報をもとに独自集計したものであり、実際の内定条件や最終提示給与を保証するものではありません。


月給求人の給与水準|中央値と上位帯・下位帯

2026年3月末に掲載されていた月給表記のある求人は90件でした。算出された代表的な数値は以下の通りです。

  • 月給中央値:S$5,750
  • 平均値:S$6,927
  • 上位25%ライン:S$8,000
  • 上位10%ライン:S$12,000

中央値がS$5,750となり、2月末集計(S$6,000)からやや下方への動きが見られます。これは3月に新規掲載された求人にS$4,000〜S$5,000帯のポジションが多く含まれていたことが主な要因です。一方で、平均値はS$6,927と依然として中央値を大きく上回っており、S$12,000を超える高給ポジションが上方向へ引き上げています。

分布を見ると、S$4,000〜S$5,000のゾーンに最も多くの求人が集中しており、ここが最多価格帯といえます。S$9,000を超える求人は件数が絞られており、上位10%帯はIT・法律・金融・コンサル系の専門職に集中しています。


現在募集されている主なポジションと給与レンジ

3月末に掲載されていた代表的なポジションと想定給与上限は以下の通りです。

  • 外資系 ファンドオペレーション:〜S$22,000
  • 日系HRサービス 経営戦略マネージャー~ディレクター:〜S$18,000
  • 日系金融 リレーションシップ・マネージャー:〜S$18,000
  • 日系投資 プリンシパル / シニアアソシエイト(PE・VC経験者歓迎):〜S$17,000
  • 法律事務所 弁護士 / Lawyer:〜S$15,000
  • 日系金融 ビジネスリサーチアナリスト:〜S$15,000
  • 日系コンサル データガバナンスマネージャー:〜S$14,000
  • 日系IT 開発・保守マネージャー / アシスタントマネージャー:〜S$14,000
  • 日系金融 経理マネージャー / Finance Manager:〜S$12,000
  • 日系コンサル EUC開発・運用保守マネージャー:〜S$12,000
  • 外資PB アシスタント・リレーションシップマネージャー:〜S$12,000
  • 日系コンサル シニアコンサルタント(Duco導入プロジェクト):〜S$10,500
  • 日系IT PMO / プロジェクトマネジメントオフィス:〜S$10,000
  • 日系IT カスタマーサクセス / Customer Success:〜S$7,300
  • 日系物流 役員秘書 / Executive Assistant:〜S$7,000
  • 日系商社 人事総務:〜S$5,500
  • 日系食品 総務・営業事務:〜S$4,000

高給帯はIT・法律・金融・コンサル系の専門職およびマネジメント層に集中しています。一方で、バックオフィス系・アドミン・営業事務は中央値付近に分布しており、役割と責任範囲が給与水準に直結している構造は3月も変わりません。


職種別に見る月給求人の分布

月給表記のある90件を職種別に分類すると、以下のような構成となりました。

  • Sales:26件
  • HR / Admin:21件
  • IT:14件
  • Finance / Accounting:13件
  • Others:11件
  • Legal:2件
  • Healthcare / Education:2件
  • Logistics:1件

Salesが26件でトップとなり、2月(16件)から大幅に増加しました。HR / Adminも21件と前月(10件)から倍増しており、新年度に向けた組織整備や採用体制強化の動きが求人数に明確に反映されています。

ITは14件と安定した需要を維持しており、Finance / Accountingは13件で会計士・経理マネージャー・アナリストなど高給ポジションが複数含まれています。2月はICTセキュリティ関連が目立ちましたが、3月はよりバランスの取れた職種構成となっています。


データから読み取れる傾向と転職戦略への示唆

  • 月給中央値はS$5,750で、2月(S$6,000)からやや下方へ変動
  • 平均値(S$6,927)が中央値を上回るのは高給ポジションの存在感が大きいため
  • 上位10%(S$12,000以上)は依然として専門職・マネジメント層に集中
  • Salesが26件でトップ、新年度に向けた需要拡大が顕著
  • HR / Adminが前月比倍増、組織・採用体制の整備ニーズが反映
  • S$15,000〜S$22,000の超高給帯ポジションが複数掲載

中央値の下方移動は「市場の悪化」を意味するわけではなく、エントリー〜ミドルレンジの求人が増加した結果です。実際、上位10%ラインはS$12,000と2月から変わらず、高専門職への評価水準は安定しています。

シンガポール転職では、自身の職種・経験年数がどのレンジに相当するかを把握した上で、応募先を絞り込む視点が重要です。新年度タイミングはSales・HR・管理部門の採用が活発化しやすく、これらの職種を持つ方には特に動き時といえるでしょう。

英文レジュメの構成や職歴の見せ方によって提示レンジが変わるケースもあります。以下の記事もあわせてご参照ください。


まとめ

2026年3月のシンガポール求人市場では、月給中央値がS$5,750と2月からやや下方に動いた一方で、上位10%ライン(S$12,000以上)は安定を維持しました。職種別ではSalesが26件でトップ、HR / Adminが21件と続き、新年度に向けた組織・営業体制の整備ニーズが求人数に色濃く反映された月となりました。

中央値を理解し、上位帯の条件を把握することは、現実的かつ戦略的な転職活動を進める上で有効な判断材料となります。

本シリーズでは、今後も月次で給与動向を定点観測していきます。

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