『その功の成るは成る日に成るにあらず、蓋(けだ)し必ず由(よ)って起こる所あり。
過(か)の作(おこ)るは作るの日に作るにあらず、また必ず由って兆す所あ り』
蘇洵
今日久し振りに書の先生のアトリエへ寄ってみました。いつもと変わらぬ柔和な笑顔で迎えて下さった先生でしたが、その「最近書いているか?」という質問に私はうな垂れてしまいました(笑)。前回ご指導頂いたのは、とにかく毎日筆を持つこと。つまり毎日書くことだったのですが、仕事とか疲れたとか(または飲みすぎ?)という理由で、はじめのうちは毎日書いていた書も、そのうち一週間に一回になってしまっていました。
その後先生の最近の作品を見せて頂いて絶句。道は遠く果てしなく、再度うな垂れました(笑)。先生は柔和な笑顔を崩さず、また私の怠惰さを批判するでもなく一言。「朝三文字、夜三文字書くこと。」早速、帰宅後墨を磨りだしました(笑)。
今日の言葉ですが、これは北宋時代の中国の文人で、唐宋八大家の一人に数えられる蘇洵(そじゅん)の言葉です。「成るは成る日に成るにあらず」なんて、なんだか「早口言葉」のようですが(笑)、これは「物事には必ず表面には現れない原因や経過がある。成功や幸運、失敗や禍というものにはほとんどの場合、それが起きても当然と思われる原因があるもの。ところが人はしばしばその結果だけを見て運のせいにしたり人の成功をただうらやましがったりしがちなものである。」という意味のようです。
成功も失敗も、そして運も不運も、物事の全てには原因がある。自分の書の下手さ、未熟さもまた原因があります。そしての原因の一番の中心に在るのは自分自身です。仕事に関しても同じことが言えますね(笑)。今週はこの「早口言葉」を口ずさみながら行きたいと思います(笑)。
蛇足ですが、この蘇洵の息子が書家で「宋の四大家」の一人である蘇軾とのことです。
今日も有り難うございます!