『勤務地シンガポール』

シンガポールで23年働き・起業した日本人が伝える現地就職・生活のリアル情報

質問する力と答える力


 人材エージェントのミーティングには大きく分けて2つの重要なミーティングがあります。ひとつは仕事を探している人材側、候補者さんたちとのミーティングでこちらは一般的に「面接」といわれています。もうひとつは人材を採用する側、企業さんとのミーティングで、こちらは「ヒアリング」と私が勝手に呼んでいます。

 どちらも大変な作業であることは確かなのですが、どちらの方がそれが終ったあとの自らの反省点が多いかと考えますと、私の場合は企業さんからのヒアリングが終ったときの反省点の方が断然多いです。

 では一体何を反省するのかというと、それは「うまく質問できたか」と「うまく答えられたか」の二点に集約されると思います。

 就業時間やお給料、それに学歴などをお聞きする場合は、1~10と言った具合に項目にわけ、それを順番に聞いていけばいいのでしょうが、例えば営業マンの場合、私としてはその新しく入社する人材が、その組織の中でまたは顧客関係の中でどのような動き方をするのか知り得ておきたいですし、実際それが自分の頭の中でシュミレートできないと、候補者さんに対峙した際、その仕事内容や会社や組織の雰囲気や文化など上手く表現できないような気がします。通常企業さんからのヒアリングは、そのご担当者のお人柄も拝見するため、いろいろな雑談を交えて行なわれますが、ややもすると、話がそれたり、焦点がぼけたりすることが多々あります。そんな、聞くべき事を上手く聞き出せなかったり、または忘れていたりしたときには後悔が残ります(笑)。また何度か質問をしても、その答えが的を得ていなかったりすると、(ま、しつこく聞けばいいのでしょうが、それが出来ないので、)私などは「質問力がないなあ」と自らに言ったりします。またそれと逆のパターンで、企業さんからの質問に、丁寧に答えようとするあまり、回りくどくなってしまったり、焦点がぼけてしまったりして、「ですから、私がお聞きしたいのは、」などと先方から言われてしまったりした時は、「答力をもっとつけなきゃなあ」と考え込んでしまったりします(笑)。

 「質問する力」と「答える力」、これはともに能力です。その両方をしっかりこなすために必用な力は、物事や話の「本質」を捉える力、能力だと思います。このようにさらっと書けてしまいますが、「本質を捉える」って難しいですよね。質問して学び、そして答えて学ぶ、それらを繰り返してその能力を身につけて行きたいと思います。