
在星12年、自慢ではありませんが私は「日本人」に見られたことがありません(悲)。暮らし始めた当初は、まだ英語も「シングリッシュ」(シンガポール訛りの英語)ではなく、比較的キレイな英語(と、自分では思っているのですが:笑)を話していた為か、タクシーに乗って行き先を告げるたびに「あんた香港人か?」とタクシーの運転手さんに聞かれていました。
違うと、と言うと、運転手さんは大抵興味深そうにバックミラーを覗き込み、「じゃあ台湾人?」と聞いて来ます。再び、違う、と言うと、「じゃあ韓国人?」と。三度、違う、ということ、少しイライラした感じで、「じゃあ国はどこだ?」と聞いて来ます。“ちゃうだろう、世界第二位の経済大国である日本だろうが!”と言いたくなりますが、自身でも少し思うところがあり、おとなしく「日本人です。」と答えるのですが、ほとんどの人が「あんたは日本人じゃない。日本人はあんたみたいじゃない!」と、まるでこちらを嘘つき呼ばわりすし、人によっては怒るので困ったものです(苦笑)。
道を歩いていると良く日本人観光客の人たちから「道」を聞かれます。それも英語で(笑)。遠くから「あの人に聞いてみよう。」という声と共にこちらを見ているので、直ぐにわかります。以前こんなことがありました。シティー・ホール駅近辺を歩いていたら、うら若い二人の日本人女性おりました。手に「地球の歩き方」を携えているので直ぐに日本人と判るのです(笑)。どうも道に迷っている様子で、そのうち一人が私を見つけ、一方に「あの人に聞いてみよう。」と言っています。「来たな」と身構えていますと、ツカツカと私の方に寄って来てこう切り出しました。
「エクスキューズ・ミー、してぃーほーる、ほえあ?」
“エクスキューズ・ミー”までは良いですが、その後の文法はまるっきり日本語ではないですか。彼女たちはすでに、目的地のシティー・ホール駅にたどり着いていたのですが気づいていなかったようです。「ここがシティー・ホールですよ。」と日本語でお答えすると向こうはビックリして、一瞬、その辺りの空気が全部吸い込まれてしまったのでは、と思えるくらい大きな口をあけておりました。
日本人に思われないときは一抹の悲しさを感じますが(笑)、こんな私でも道を聞かれて、それにお答えすることで人様のお役に立っております。そんなときはいつも、懇切丁寧に教えてあげるので、「シンガポール人はなんと親切なことよ。」と外国人に良い印象を与えているだろうことはほぼ間違いありません(笑)。シンガポールのイメージアップに貢献していると思うのですが、まだシンガポール観光局から表彰を受けたことはありません(笑)。
今日も一人バスに乗っていると、ひと目で欧米系の観光客とわかる初老の紳士然とした方が地図を片手に、「アイム・ア・ストレンジャー・ヒア・マイセルフ」と言いながら話しかけて来ました。“旅行の英語に出てくるような、版で押したよう英語だなあ”と感心しながら話を聞いてみると、「マーライオン公園」に行きたいのだが、どのバス停で降りればいいのかという質問でした。ちょうど2つ先のバス停が最寄でしたのでそれを伝えるととても喜んでいる風でした。それからしばらく話をしてみると、その方はカナダから観光でいらしていて、今回のシンガポールは2度目、20年前に一度来たことがあると仰っていました。それからふと感慨深げにこう言葉を漏らしました。「随分変わってしまった。以前マーラインは別の場所にあったんだけどなあ。。。」
12年経って、私はシンガポールでは、もうストレンジャーでなくなったのか、またはまだストレンジャーなのかは判りません。道は大体知っています。ビルの名前も、そして若干の歴史も。姿形も地元系です。でも考え方や行動の仕方はやはり日本的なんですよねー(笑)。若い頃はその「壁」を乗り越えようとした時期がありましたが、今は少し年輪も重ね、それが妙に心地良い気がしています(笑)。
今日は少し長くなりました。では皆さん良い週末を(笑)。
------------------------------------------------------------
このブログを応援して下さる皆様、
もし宜しければ上の3箇所をクリックして頂けると物凄い励みになります!
どうぞ宜しくお願い致します。