『勤務地シンガポール』

シンガポールで23年働き・起業した日本人が伝える現地就職・生活のリアル情報

心から楽しめる仕事を選んでいるか

 『生きるための職業は、魂の生活と一致するものを選ぶことを第一とする』

                    阿部次郎 『三太郎の日記』


 大正昭和期に哲学者、文芸評論家として活躍した阿部次郎が大正3年に表した「三太郎の日記」は、当時、青春の必読書として多くの学生に愛読されたそうです。

 「生きるための職業は魂の生活と一致するものを選ぶことを第一とする。しからざれば全然魂と関係のないことを選んで、職業の量を極小に制限することが賢い方法である。魂を弄び、魂を汚し、魂を売り、魂を堕落させる職業は最も恐ろしい。」

 阿部次郎の言う“魂の生活と一致するもの”とは、その仕事が自分の心に沿うもの、心からその仕事をすることに満足を感じるもの、という意味でしょう。確かにそれは職業選択上の理想であることは分かっていても、「現実はそう簡単にはいかないよ。」と思うのは私だけではないと思います(笑)。現実は、お金のため、立場上、あるいは偶然受けた試験に合格したから、などという理由で、自分の心とは関係のないところで決めている、または決めて来たことが多いかと思います。

 今、私たちはこれまでの価値観が大きく変わる時代の節目に直面しているような気がします。もしかしたら次郎の言う“魂の生活と一致するもの(職業)”を選択するチャンスかも知れません。これからの時代、仕事を選択する際には、それが自分の心に沿うものかどうかという事項もチェックポイントの一つになってくるような気が致します。

 今週は2008年の最後の週、第52週です。シンガポールも、もうすっかり休暇モードですが(笑)、しっかりと行きたいと思います。
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