『勤務地シンガポール』

シンガポールで23年働き・起業した日本人が伝える現地就職・生活のリアル情報

果物かご


 今朝オフィスにいましたら、以前お仕事をご紹介したRさんから電話がありました。

 「佐藤さん、今日の夜もしご都合が良ければ食事に一緒に行きませんか。奥さんもご一緒に。」

 Rさんはフィリピンの方ですが、日本に住んでいた経験もあり日本語が流暢です。もともとは彼の甥っ子さんが私のところに飛び込みでレジュメを持って来たことから始まったご縁なのですが、その甥っ子さんがシンガポールで仕事が決った後で、叔父さんにあたるRさんを私のところに連れてきてくれたのです。Rさんも何とかシンガポールで職を得たいと願っていました。

 その後しばらくしてRさんにもめでたく仕事が決ったのですが、Rさんはそのことで、ことのほか私に感謝してくれて、「お給料をもらったら真っ先に佐藤さんへご馳走します!」と言ってくれていたのですが、なかなか双方の都合が付かず、今朝のお誘いになったというわけです。

 「Rさんごめんなさい。実は最近体調を崩してしまって、食事の方も、医者から制限されているので、今回は本当に申し訳ないんだけど、また別の機会に行きましょう。」と、Rさんともしばらくお会いしていなかったので、とても残念でしたが、そうお願いした次第です。Rさんも快く承知してくれて、電話はそこで終りました。

 夕方、お客さん先からオフィスに戻ってみると、机の上にたいそうな「果物かご」が置いてあるではないですか。聞くと、なんとRさんが突然訪ねて来て、私へのお見舞いだと言って置いていってくれたそうです。

 その果物かごの包装を一目見て直ぐに分りました。その素朴さからして、それはお店で包装してもらったのではなくて、Rさんがご自分でラッピングしてくれたような感じのするものでした。彼の人柄というか優しさが伝わって来るラッピングでした。開けてみると、フィリピン特産のマンゴをはじめ沢山の種類の果物が詰まっていました。直ぐにRさんに電話をして御礼を述べました。

 Rさん、逆に気を使わせてしまって申し訳有りませんでした。果物今しがたオフィスで少し頂きました。とても美味しかったです。今、医者から“減量”を厳命されてしまっているので、この果物かご、まさにグッドタイミングでした。本当に有り難うございました!

 人材稼業をしておりますと、人と人とのご縁の素晴らしさや有り難さをいつも感じさせられます。Rさんから今日頂いた“親切”は、今度は私からまた別の人へ、明日か明後日お会いする人になるかな、渡したいと思っております(笑)。