『勤務地シンガポール』

シンガポールで23年働き・起業した日本人が伝える現地就職・生活のリアル情報

無心



 毎朝の通勤路に猫が結構いるのですが、こっちが見ていると向こうもこっちを見ているのです。

 いやー至って普通ですよね、これって(笑)。

 ですが、最近面白いことに気づきました。あるとき深く考え事をしながら歩いてると、こんな時って歩いている自分の体と考えごとをしている自分の心は別々のことをしているわけですが、ふと足元に猫がいる、それもかなりの至近距離、っと、心で思った瞬間!、猫の方でもビクッッ!として、こっちを見るという事があります。

 これって、猫を見て猫だと認めた瞬間、「俺はお前を見てるぞー」という波動がこちらから猫に伝わるのだろうと思います。その反対に、考え事をしながらすっかり通り過ぎてしまってから、「あれー今猫いたなあ」と振り返ると穏やかな朝の風景の中に猫がいたりします。意識をその対象に向けると伝わり、一方無我無心だと自らの存在も消し去ることができるといった、どうも昔読んだ剣豪ものの世界のようでもあります。(笑)。

 でも、なぜかその中に日々の仕事のヒントがあるような気が最近しています。

 “サトリ”の話、皆さんもご存知だと思いますが、その異獣からすっかり心を読まれてしまった樵は考えることをやめ木を切る仕事に専念します。で、無心で振りかぶった斧の柄から「斧」がスポッと抜けて飛んで行き、その異獣を倒してしまうように、無心で何かに集中するというのが、今周りが目まぐるしく、バスに乗り遅れまいとして皆が動いているときにこそ、必要なのではないかと考えた次第です。

 考えても考えてもダメなときは無心に何かに集中する。すると、計算を超えた結果が時としてもたらされることもある、と、最近思っています。