『勤務地シンガポール』

シンガポールで23年働き・起業した日本人が伝える現地就職・生活のリアル情報

噂は本当だった!10分で1万8千円の仕事!


 いきなりセンセーショナルなこんな見出しで驚かしてしまったかも知れませんが、なんのことはなくて実はとってもシンガポール的な話なのです。要は、“言った者勝ち”と言いますか正直者が馬鹿を。。。と言いますか。。。

 クレジットカードの「年間会員費」のことなのですが、以前シンガポール人の友人から「そんなの払えって言われて“はい、そうですか”って払うやつなんかいないよ。」という話を聞いたときの驚きは今でもその友人の不敵な口元と共に私の脳裏に焼きついています。

 友人「お前会員費払ってんの?」
 私「当然ぢゃないか。払わなければカード使えないじゃん。」
 友人「(こいつ甘ちゃんだなーという仕草で)払っているやつなんかいないよ。俺の周りでは。正直もイイが、世の中もっとここを使って(頭を指差し)“スマート”に生きなきゃ。(←彼の言うスマートという意味は我々が使う“洗練された人”という意味ではなくて“額に汗することなく楽してカネを稼ぐことができる人”いう意味です。」
 私「ぢゃあ、どーするつーねん!?」
 友人「へっ(笑)、そんなの簡単さ。請求が来たら電話して一言“払わない”っていうんだよ。」
 私「???」
 友人「で、払ってくれって来たら、じゃあカードをキャンセルするって言うんだ。そう言うと向こうの担当者は俺たちからカードをキャンセルされるのは怖いから、“会員費を免除するから近いうちにこのカードを使って何か購入してくれ”って言ってくるんだ。考えてみてもそーだろ?キャンセルされて会員が減るより、持っててもらって少しでも使ってもらった方がやつらにも得じゃんか。(そんなことも分からんのか馬鹿たれ)」
 私「ふーんん、、、でも何にも言わずに真面目に払っている人だっているんだから、それは激烈に不公平だ!!言ったモン勝ちじゃないか!(怒)」
 友人「(親が子を諭すように、)ゲームなんだよ。要は。勝つにはどうする?ルールを知らなきゃいけないだろ?」

 そんなやり取りがあってから、かなり月日が流れて、そして一昨日、我が家にクレジットカード会社から年会費の請求が来ました。その額日本円で約1万8千円!私にとっては物凄く高いです。それもほとんど利用していないカード会社のカードです。(しまった!キャンセルするのをすっかり忘れとった!)と思ったのは後の祭り、しょうがない、払わなければ。。。と思ったときに上の“スマート”な友人の言葉を思い出しました。

 で、直ぐにカード会社に電話。

 私「すみません、1万8千円の年会費の請求が来ているのですが、履歴を調べてもらえばお分かりのとおり私は過去1年間そのカードを使っていません。つきましては、大変申し訳ないのですが、キャンセルしてもらうと同時に、今回の会費は免除してもらいたいのですが。。。。」
 一カスタマーサービスの担当者「わかりました。会費は免除します。その代わりカードはキャンセルせずにそのままお持ち下さい。1ヶ月以内にそのカードを使って何かを購入下さい。金額はいくらでもいいです。」

 (私は、この一担当者が何の説明や説得も試みず、はたまた上司に確認を取ることもなく、1万8千円の免除を自分の権限でしたことをともて恐ろしく思いました。間違いなく、ここではごく普通にこうした会話が取り交わされているようでした。)

 私「えっ?め、免除して頂けるんですか!?じゃもし私が来月までそのカードでなにも購入しなかったら?もしすっかり使うのを忘れてしまったら?その時は再度会員費を請求されるのですか?」
 担当者「(このオヤジは物分りの悪い奴だ。こんなロールプレイをするのは疲れるよ、といった感じで)ふうっ、(と、一息)いえ、もし使わなくても会員費は免除します。」
 
 と、まあ、まさにスマート友人の言った通り、クレジットカードの年間会員費は見事に免除されたのでした。

 その間、約10分。私は1万8千円をセーブできました。「10分で1万8千円の仕事をした!」、これが私の仕事のコンサルティングでの話しだったらその時間給の高さにさぞ大喜びしたでしょう。ですか、その時は、1万8千円を払わずにすんだという安堵感よりも、何かこう、荒涼としたむなしさが胸を支配していました。。。噂は本当だったのです(苦笑)。