『勤務地シンガポール』

シンガポールで23年働き・起業した日本人が伝える現地就職・生活のリアル情報

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ


    『山川の末に流るる橡殻も 身を捨ててこそ浮かむ瀬もあれ』

                             空也上人


 「口から仏像が飛び出している」空也上人の彫像は、唱えた念仏が即「阿弥陀仏」となる視覚化されたものでしたが、子供心にとても印象的で、初めて見たときはギョッとしたのを今でも覚えています(笑)。

 この和歌は空也上人の作と伝えられていて、下の句の「浮かむ瀬」というのは、“仏の悟りを得る機縁、成仏の機会”という意味だそうですが、現代では「浮かぶ瀬」とされるのが一般的で、“一身を犠牲にするだけの覚悟があって初めて活路も見出せる”、“窮地から脱して安泰を得る”、という意味で用いられることが多いようです。

 「山川の末に流るる橡殻も 身を捨ててこそ浮かむ瀬もあれ」。意味は、「山あいの川を流れてきたトチの実は、自分から川に身を投げたからこそやがては浮かび上がり、こうして広い下流に到達することができたのだ」。『空也上人絵詞伝』という歌が出典だそうです。

 身(我や執着心)を捨ててこそ、浮かぶ(開かれる新たな)瀬(道)もある、と言うこと。なかなか考えさせられる言葉です(笑)。また、人生の岐路に立った時、そして様々な意思決定や選択の場面でも、この言葉は一つの指標と勇気を与えてくれるように思います。今週はこの言葉と一緒に一週間過ごしたいと思います。

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捨ててこそ 空也 (新潮文庫)
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