『勤務地シンガポール』

シンガポールで23年働き・起業した日本人が伝える現地就職・生活のリアル情報

ある土曜日の出来事 2


 「こっ、これはまずい」と思ったのは、目的地までバス停の数であと2つほどの地点まで来た頃でした。

 夕焼けの中、目的地から数えて5つ手前のバス停に降り立ち、「ちょっと歩いたら傍らの店にでも入りビールを飲もう」と企みながら歩を進めていたのですが、たまたま通りかかったとあるショッピング・センターに足を踏み入れてしまい予想外に時間を使ってしまいました。更には、ショッピング・センターの中は冷房がガンガン効いていて、ビールを飲むどころではなく、むしろ暖かい飲み物が欲しくなってしまっておりました。

 仕方がなく目的地に向かって再び歩き出したのですが、ショッピング・センターから外に出てみると、さっきまで燃えるような夕焼けだった外の雰囲気が一変し、今でも泣き出しそうな空も模様ではないですか。一雨来そうだなと思わせるには十分過ぎるくらいの真っ黒で巨大な雨雲が私の後方から迫ってきます。辺りもだんだんと暗くなって、道を走る車の中には既にライトをつけている車も見受けられました。道の両脇に広がっている森のような木々は、天気がよければ清々しい緑で私を喜ばせてくれたものの、遠くの方では既に雷が鳴っているこのような空模様では、木々の色も漆くいのようで、一度迷い込んだら二度と出てこれない樹海のような雰囲気を漂わせています。

 そのような状況の中、足は自然と速まります。バス停の数は残り2つ。私は先を急ぎます。歩みはいつしか早足になり、そしてそれが競歩状態になるのには時間が掛かりませんでした。雨がポツンと一滴私のメガネに落ちた頃は既に小走り状態。そして、パラッパラッ、バラバラバラバラーーーッと天から大雨が落ちて来たときにはもう全力疾走でした。

 とりあえずどこかに非難せねばと思ったとき、行く手左前方にガソリンスタンドが見えました。自分はやはり運がいい、などと思う余裕は全くなく、急いで私はそのガソリンスタンドに駆け込んだ、その瞬間、ドーーンッと後方で、ここは戦場かと見まごうばかりの雷が炸裂したのでした。

 <つづく>

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