『勤務地シンガポール』

シンガポールで23年働き・起業した日本人が伝える現地就職・生活のリアル情報

引越し考 2


 昨日の記事に引き続き今日も引越しネタです(笑)。

 今回の引越し作業をメインでしてくれたのは「屈託のない笑顔」が印象的なバングラディッシュの若者たちでした。作業の途中で「ボス、トイレを貸して下さい」とか、「ボス、水を飲ませて下さい」とか、はたまた荷物を積み込むべく4トントラックがどこかに居なくなって、(なぜいなくなる?)それを待っている間に12時になったら「ボス、昼ご飯を先に食べてきていいですか?」、などとのたまいます(笑)。

 私は彼らの親玉、つまり彼らの「ボス」ではないのですが、なぜか彼らは私のことをそう呼んでいました(笑)。

 「昼ご飯を食べに行くって、それってあなた達の(本当の)ボスは了解しているのか?」と私が心配して聞くと、「大丈夫、私たちの昼ご飯は10分くらいで済みますから。」と、間接的ながら「飯食わせろ」と有無も言わせぬ答えが返って来ました(笑)。

 そんなバングラディッシュの若者たちと接しているうちに、私の中で“人材屋根性”がムクムクと頭を持ち上げて来ました(笑)。彼らはどうやってシンガポールにやって来て、どうやって今の引越し会社を見つけて就業しているのだろう。そして彼らの給料はどれくらいなのだろう、という疑問が素朴に頭の中に浮かんで来て、ある一人の青年をつかまえて聞いて見ることにした次第です(笑)。

 そしてその“ヒアリング”の結果、次のことが判明しました。

 基本的には「送り出し」と「受け入れ」に2つの人材エージェントが絡んでいます。まずバングラディッシュから彼らを送り出してくれるエージェントにお金を払います。その額なんと8,000シンガポールドル!(日本円で約60万円也!)。(通常は親戚一同から借金してくるようですが。)そうすると送り出しエージェントのシンガポール側のパートナーである受け入れ側エージェントが企業に話をつけ、彼らの受け入れ先が決まるという仕組みです。仕事は基本的にシンガポール人がやりたがらないような仕事。引越しもそのうちのひとつでしょう。

 次に彼らの給料ですが、これは日給計算のようです。その額を聞いて更にびっくり!なんとシンガポールドルでわずか20ドル!日本円計算だと日給1,500円です!月額、間違いなく週休1日だと思いますから月給は約37,500円です。ま、勤め先の会社が住むところを提供しているそうですから家賃は無しとしても、食費等を引いて月いくら貯めることができるのか。

 で、何年シンガポールにいることができるのかを聞くと、答えは2年。とすると、37,500円×24ヶ月=90万円、そこから上記の送り出しのエージェント費用が60万円であることを考えると、残り30万、でもこれには食費は入っていません。果たして割が合う出稼ぎなのか甚だ疑問ですが、それでも大勢の人たちがシンガポールにやってくることを考えると、割が合う、そして少なくとも国にいるよりは仕事もあってお金にもなる、ということなのでしょうか。ま、上記、私は24ヶ月計算をしましたが、心ある雇い主であれば多少のボーナスを出すでしょうから、手元に残るお金も私の計算よりは多いのだと思います、いや、思いたいです。

 世の中いろいろな仕事、そしてそこで働くいろいろな人たちがいます。シンガポールには瞬時に数億円稼いでいる人たちも居るようですが、人の嫌がる仕事を引き受けてくれる外国人の人たちが居るお陰で社会が成り立っていること、そして私自身もそのような人たちのお陰でここで生活をすることができていることに心から感謝したいです。

 今回出会ったバングラディッシュの青年たち、うちの引越しを手伝ってくれて本当に有難うございました!

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