『勤務地シンガポール』

シンガポールで23年働き・起業した日本人が伝える現地就職・生活のリアル情報

日系企業なのに日系ではない会社


 私の住んでいる地域だけか、明け方物凄い土砂降りの雨でした。目覚まし時計でも起きない私でさえ目が覚めたくらいですから(笑)。その後、午前中はパラパラ小雨が降っていたこともあってか、今日のシンガポールはあまり暑くなかったかと思います。でもこの時期に雨なんぞ降るんだっけ、と思ってしまうのですが、これも温暖化の影響なのでしょうか。

 本日の記事のタイトルですが、最近面白い企業さんとお付き合いが始まりました。その企業さんは「日系企業なのに日系ではない」のです。社名を拝見する限りでは、コテコテの日系企業とお見受けしたのですが、面白いことに仕入れ先も売り先にも「日系企業がいない」のです。シンガポールに展開するほとんどの日系企業さんは本社が日本、そして現地法人としてシンガポールがあって、その取引先は、仕入れ先も売り先も日系企業という場合がほとんどということを考えると、これはかなり異質です(笑)。

 ましてや、シンガポールのオフィスには「日本人がいない」ということになりますと、これは極めて異質です(笑)。「そんなこともあって、うちでは日本人を採用するという“ニーズ”がないのです。」とお時間を頂戴した採用のご担当者が話されてました。まるで「外資系」のような組織、日系企業において有り得るのかなと思い色々とお話を伺っていると、つまりはこういうことでした。シンガポール現地法人の親会社はアメリ現地法人で、そのアメリ現地法人の親会社が日本にある所謂「本社」なのだということです。シンガポールの「親」が日本では無かった。どうりで「外資系の雰囲気」がしていた訳です。

 こちらの企業さん、ある製品を作られているのですが、その製品は全て日本で作り、それを全て一旦はアメリカに送り、それから全世界の拠点に送るのだそうです。そうすると見えてくるのは、設計や開発、そして生産と品質管理を担当する「日本」と、それから先のマーケティングと販売を担当する「アメリカ」という分業体制です。これって、結構面白い方法だと思いませんか(笑)。それぞれ得意な分野を担当しているような気がしてきます。「ファーマー・プロファイル」的な日本のものづくりと、「ハンター・プロファイル」的なアメリカのマーケ、販売手法が一体となっているように思えるのです。

 日系企業であっても日本人が居ない組織。もしかしてこれって、多くの日系企業さんの中で一度は検討課題となったことがあるのではと思われる、「現地の人たちによるオペレーション」、所謂「現地化」ですか?、と、私の思いは一気に飛躍し、少々考え込んでしまいました(笑)。果たして日系企業には「現地化」が可能なのか?これは人材屋にとっても考えるべき命題ですね。あともうひとつ、それは今回のケースで改めて考えさせられたのですが、「シンガポールにおける日本人の採用ニーズって、仕入先やお客さんが日本人でないと、そのニーズそのものが“無い”のではないか?」といった、いくら優秀な人材であってもその前に立ちはばかる「民族の壁」を、日本人の場合は超えられないのでは?ということです。んーん。難しいですね。この問題、また記事を改めて検討して見たいと思います。また次の機会に(笑)。

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