一般的にシンガポール国民の70%が華人系と言われていますが、(ウィキペディアでは76.7%となっていましたが。)その華人もそれぞれの出身地や方言によって、広東や福建など複数のグループに分かれています。
その中のひとつに「ティオチュー」というグループがあり漢字では「潮州」、英語では「Teochew」書きます。私も華人系人材の面接時には必ずどのグループかを訊ねるのですが、そんな個人レベルのヒアリングでも、この国にはティオチューの人たちが結構沢山いるのだということが分かります。
以前、“ティオチューの人は働き者だ”と言うシンガポール人の友人に“なぜ”と訊いたことがありました。その友人氏の話では、「ティオチューの土地は狭く、また後ろは山に囲まれていて作物をとるに適してなく、昔から裕福な場所ではなかったようだ。そのため人々は生きるために自然と皆働き者になった。」とのことなのです。その裏づけとして彼があげたものは「お粥」でした(笑)。
「街で売っているお粥を見れば分かるだろう。広東のお粥は肉や魚介が沢山入っていてお粥に味がついているけど、潮州のお粥はとってもシンプル。具と言えば芋しか入っていない。味も米の味だけ。結構貧しい食事だと思わないか。」
確かに広東のお粥はしっかりと具が入っていて、味もしっかりとついていますが、潮州のそれはとってもプレーンです。それ自体だけでは味もそっけもありません。お粥と一緒に食べる野菜をみても「モヤシと干し魚」を一緒に炒めたものがポピュラーな一皿です。それから思いを当時に馳せると、オリジナルのティオチューの人々の食生活は決して裕福でなかったと想像されます。
そんな狭い土地を抜け出してティオチュー系シンガポール人のご先祖たちはこのシンガポールにやって来ました。そして持ち前の「働き者」であるという特性を生かして成功した人たちも沢山いたようです。その中でも有名な企業は「義安公司」、オーチャードにある高島屋の入居する「義安城(ニーアン・シティー)」は彼らの経営のようです。この「義安公司」の創業はなんと1800年代なのですが、初代と二代目の親子を除き、それ以降は複数のマネジメントで経営されてきたようです。この辺は凄いと思います。いまやビジネスは多方面に広がっていて、小学校や中学校、そして専門学校なども経営しています。そんな企業なのですが、派手さはまったくありません。若いティオチュー系シンガポール人の中には実際知らない人、私から初めて聞いたという人たちも結構いました(笑)。お粥もそうですが、シンプルでプレーンなところに何かヒントがありそうです(笑)。
今日面接に来てくれたAさんもティオチュー系でした。上記の話をすると彼女もまた「初めて聞きました」と顔を紅潮させていました(笑)。で、「今日家に帰ったら両親に伝えます。自分はティオチュー人であることをとても誇りに思います。」と元気一杯でした(笑)。それはそれで言いのですが、企業さん面接でもしっかりお願いしたいです(笑)。
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